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軽貨物自動車を選択するときには荷台スペースの面積・大きさ、運転のしやすさ、 など色んな条件がありますけど、色んな条件の中でどういった所を重視して、 どんなところを妥協するのかというのが難しいところではないでしょうか。
けれども、業務で使うクルマということを意識すれば優先したい項目の中に 「燃費の良さ」が入ってくると思います。
燃費のことを考えたらオートマじゃなくマニュアルというのが、 以前から言われているますが、 近頃の車は昔とは異なり車の種類によってはマニュアル車よりもオートマ車の方が 理論値的には燃費が良くなっているものもあるのです。 といわれるものの、ミッションの仕組みからすれば、 現実問題としてオートマ車よりもマニュアル車の方が燃費は良くなるのは当然でしょう。
しかし、マニュアル車で交通渋滞なんかにハマると、 ギヤチェンジの操作だけで足が疲れてしまうものですから、 幾らかは燃費が悪くなってもオートマ車が好ましいと考えるのも自然な流れかもしれないですね。 そういったデメリットを片付けられる可能性があるのが、 スズキが生み出したミッション「5AGS」です。
「5AGS」とは
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5AGSの意味は「5速オートギヤシステム」を短くしたもので、 その名前が示す通り、5速のギヤを機械的に変速する形です。 わかりやすく言うと、5速マニュアルなのだけど、 足元のクラッチの操作と手で行うギヤチェンジを機械的に行なってくれるというシステムで、 実際の運転のやり方は従来のオートマチック車とほとんど一緒です。
すなわち、マニュアル車の煩わしい面を取り除いて、 オートマチック車並みのドライブができるようになったというわけです。
「5AGS」は燃費がいい
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この5AGSの優れた点はまずは燃費の良さです。 オートマチック車の燃費が悪くなる原因は、エンジンの回転がそっくりそのまま伝わらないせいで 生じてくるパワーロスです。 それに対して、マニュアル車はエンジンの回転をクラッチを用いることで ストレートに伝達することができるので、燃費が悪化してくるパワーロスがないのです。
5AGSはオートマ車と同じ様に運転ができるけど、ミッションはマニュアルなので、 燃費が良いということなのです。
「5AGS」のデメリット
5AGSの弱点は、ギヤチェンジした時のショックが大きいといったところです。 オートマチック車にも変速シーンでのショックは若干見られますが、 5AGSはクラッチをつないでギヤチェンジやっているのですから、 アクセルを踏んだままですとショックがでかいようです。
なお5AGSは商用車といったくくりではエブリイバンだけの実装ということですので、 マニュアルではないエブリイバンを購入する場合、 従来のオートマか5AGSかを選択することになります。 スズキエブリイバンの5AGSが発売されてから、いくらか月日が経過していて、 実際に運転した人も多くいるようです。
「5AGS」の評判はあまり良くない
スズキエブリイバンの5AGSの評判はあまり良いものじゃありませんね。 ですが、燃費は確かに良いようですので、ガソリン代の支出が抑えられるといった点で 軽貨物の仕事をする方には良いと思いますが、 変速した時のガクンとするショックや交差点などで右に曲がる時の ギヤの違和感が気に掛かるという話しもありますので、 まずは実際に5AGSタイプに試乗してみるのが良いのではないでしょうか。
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